今日は何の日?4月29日「電気と鉄道が恋に落ちた瞬間」

今日は何の日?

こんにちは、すまらぼです!

いや〜、時代は電気ですよ、電気。スマホもパソコンも、電気がなきゃただの重い板!

でも「電気で走る」って話になると、なんか最近出てきた技術っぽく聞こえません?テスラとか、リーフとか。いやいや、それ、実はめちゃくちゃ昔からあるんです。

なんと今から170年以上も前の1851年4月29日――アメリカで「世界初の蓄電式電車」が走ったんです!

ワシントンD.C.からボルティモアへ。およそ63kmの旅路に挑んだその電車は、電気の力だけで走りました。つまり、石炭も蒸気も使ってない、純・電気パワーです。

この出来事、今で言えば「無免許高校生が宇宙船を自作して大気圏突破した」くらいの衝撃。アメリカ人のやること、たまにスケールが異次元。

そこで今回は、「世界初の蓄電式電車」についてご紹介します。

1851年4月29日、世界初の蓄電式電車が走った日〜電気と鉄道が恋に落ちた瞬間〜

テーマの背景

1851年――この頃、日本はまだ江戸の世。ペリーが浦賀に来る2年前、庶民はちょんまげでそろばんを弾いていた時代です。

一方そのころ、海の向こうのアメリカでは産業革命の波に乗り、技術者たちが「次は電気やろ」と目を光らせていました。

石炭で走る機関車が全盛期の時代に、電気で動く列車?そんなの空飛ぶ自転車レベルの無茶振り。でも、やっちゃうのが人間のロマン。技術者魂、爆発です。

そもそも「蓄電式電車」ってなに?

蓄電式電車とは、その名の通り「蓄電池=バッテリー」に電気をため、それで走る電車のこと。いわば鉄道界のモバイルバッテリー持ち歩き型です。

現代で言えば、リチウムイオン電池で動く電気自動車とほぼ同じ発想。ただし、1851年当時のバッテリーは今のようにスマートではなく、もはや巨大な「電気の箱」。

車両の床下にはゴツい鉛蓄電池がズラリと並び、ちょっとでも傾いたら液漏れ不可避。むしろ走るというより「押しながら祈る」精神状態だったとか。

伝説の試運転、その実態に迫る

舞台はワシントン〜ボルティモア

舞台となったのはアメリカの首都ワシントンD.C.から、メリーランド州のボルティモアまでの約63kmの区間。今なら電車で1時間もかからない距離ですが、当時としては冒険の旅。

「え?ほんとにこのバッテリーでいける?」と周囲の不安をよそに、電車は静かに…でも確実に走り始めました。

沿道の市民はびっくり仰天。「馬なしで走っとる!」「この箱、火も煙も出てないぞ!」と騒然。そりゃそうです。煙突のない列車なんて当時はホラーに近い。

開発者・モーゼス・G・ファーマーとは?

この革命的電車を生んだのが、発明家モーゼス・G・ファーマー。名前からして地味そうですが、中身は超スゴ腕。

彼はもともと電信技術や照明機器の研究者で、「電気は走らせてもいい」と真顔で言っちゃうタイプの人間でした。早すぎたイーロン・マスク、ここに降臨。

周囲から「また電気のことやってるよ」と呆れられても、彼のビジョンはブレず。「100年後の通勤手段、俺が決める」と言わんばかりの気迫で、試作車を走らせました。

今どきの蓄電式電車、そして未来へ

現代では、蓄電式電車は地方路線や非電化区間などで実用化されています。日本ではJR東日本が導入した「EV-E301系」などが有名で、駅のホームで“充電”する姿は未来そのもの。

CO2を出さないクリーンな移動手段として、世界的にも注目を浴びており、ヨーロッパでも導入が進行中です。

再生可能エネルギーと組み合わせれば、エコで静かな、理想の公共交通が実現する日も近いかも?

国・地域 主な導入例 特徴
日本 EV-E301系(JR東日本) 非電化区間で充電・走行を切り替え
ドイツ バッテリートラム導入計画 都市型・省スペース設計
アメリカ 実証実験段階 都市再開発とセットで展開予定

まとめ: 「電気の夢列車」は、すでに19世紀に出発していた

1851年4月29日、世界で初めてバッテリー駆動の電車が走った日。それは技術と好奇心と「やっちゃえ精神」が奇跡的に重なった瞬間でした。

煙も蒸気も出ない不思議な列車に、人々は驚き、未来を感じました。そして私たちが今、電気で走る電車に揺られながら通勤できるのも、あの日の実験があったからこそ。

歴史って、意外と未来寄り。今日も静かに走る電車に、ちょっとだけ感謝してみたくなりますね。

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